2007年8月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
中国の胡錦涛主席が6月下旬、共産党の理論的支柱である中央党学校で講演し、同校が3年前に作成した政治改革報告を、秋の党大会(17大)以降の基本方針の参考にする意向を示唆したため、にわかに注目を集めている。同報告は周天勇・同校副主任を中心とする「全面建設小康社会」班が20年以内の実現を念頭に執筆したとされる。当時はほとんど注目されなかったが、財政部の「経済研究参考」にこのほど過半が再録され、その大胆な内容には驚かされる。まずマルクス・レーニン主義の党に対し無神論の放棄を迫っている点。消息筋によれば、胡錦涛主席はこれを受け入れる意向とされる。胡政権が目標に掲げる「和諧(調和)社会」に宗教が有効な役割を果たすことを期待しているためという。報告書はまた官僚機構の縮小を提言。中央・地方とも政府・共産党組織を5段階から2段階減らすことを提案し、地方では党委員 ………
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