トップを走る李明博は「大阪生まれ」をカミングアウト。だが、親日とは口が裂けても言えない。
2007年8月号 GLOBAL
よほど腹にすえかねていたのだろう。小泉政権の外相だった町村信孝氏が、韓国の盧武鉉(ノムヒヨン)大統領を名指しで批判したことがある。「盧政権は日本をたたくことで支持率を上げるという行動をしばしば取る。急に(日韓関係が)良くなるのは難しい。『ポスト盧武鉉』に期待している」と、こき下ろしたのだ。外相退任後、それも訪米中の発言である。「本音が出た」という感じだった。しかし、町村氏が言うように、日本は「ポスト盧」に期待していいのだろうか? 果たして韓国は変わるのかを、現時点での分析をもとに展望しておこう。韓国の大統領選挙の投票は今年12月である。盧武鉉氏は5年前「反米デモ、インターネット旋風、386世代主導」の嵐の中で政権をかっさらったが、今回の選挙は趣が大いに異なる。金大中(キムデジユン)-盧武鉉と2代続いた旧与党に有力候補がいないのだ。下馬評で一、 ………
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