ジャックスを傘下にするMUFGの「保身」

2007年8月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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信販業界3位のジャックスが、三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)傘下に入り、同グループ子会社の三菱UFJニコスの信販部門がジャックスに譲渡・統合され、個品割賦の取扱高では信販業界でトップに躍り出る。ジャックスの強みは、約500億円もかけた「ジャネット」という業界最先端のコンピューターシステム。MUFGのジャックスへの出資は約100億円。海老で鯛を釣ったとの見方もできる。このため「得するのは三菱だけ」との不評を呼び、統合が発表された6月21日に537円だったジャックスの株価は、7月5日には年初来安値の400円を記録した。数年前に旧三菱銀行はジャックスに統合を持ちかけたものの、相手は業界5位のセントラルファイナンス。当時はジャックスのプライドの高さから実現しなかったが、今回は「個品割賦ナンバーワン」になる条件に、あっさり飛びついたようだ。MUFGがジャックスを取り込ん ………

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