「パレスチナ分裂」ブレア特使の重荷

ガザで孤立したハマス。西欧やアラブ穏健派国家はアッバス支持だが、イスラエルは打つ手が狭まる。

2007年8月号 GLOBAL

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イスラエル・パレスチナ紛争は岐路に立っている。協定と和平へ向かうのか、もっと大規模なバイオレンスに突き進むか。今はすべてが混乱と不安に包まれている。希望はある。3月にサウジアラビアの首都リヤドで開かれたアラブ首脳会議につながるものだ。イスラエルが1967年の第3次中東戦争以前の国境線まで撤退し、48年(イスラエル独立)や67年の戦争で故郷を追われたパレスチナ難民に「公正な解決」を図るなら、イスラエルの存在を受容し、関係を正常化する――と、この会議では提案している。5年前の(アラブ首脳会議が採択した)包括和平案の繰り返しとはいえ、当時のイスラエルはこれを無視したのだ。いま世界は一変した。イラクの大惨禍、アル・カイダの脅威、イランの台頭、イスラム原理主義の広がり……そうした中東地域の緊張の主要因を取り除くため、アラブ首脳会議はイスラエル・パレスチナ紛争を ………

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