2007年8月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
英国の連続テロ未遂事件では高学歴の医師が容疑者として浮上したが、直前の6月、欧州連合(EU)の大使級会議で、ネットの過激なレトリックが、若者をテロに駆り立てているという警告が発せられていた。英国の国家安全保障関係者も、ネットを通じて「従来なら、あり得なかった方面の人々まで過激化している」と指摘している。防諜機関MI5は過去半年間、50人の職員がロンドン中心部の窓もない部屋で10時間交替、24時間体制でイスラム過激派のサイトを監視してきた。チャットルームで英国在住のジハード(聖戦)戦士予備軍たちがビン・ラーディンのスカウト係と交信していないかどうか、テロを起こす手順が示されていないかどうか、チェックしていたのだ。彼らが警戒中なのは、ベイルートのネットカフェから自分が運営するサイトを通じて憎悪のメッセージを発信する「オマール・バクリ・モハメッド」。英国 ………
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