2007年8月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
経営危機が囁かれる新銀行東京に薄日が差してきた。受け皿としてオリックスが浮上してきたからだ。新銀行東京といえば、3選を果たした石原慎太郎都知事の肝いりで、都民の税金が1千億円も出資された銀行だ。「中小企業・個人事業者の支援」という経営理念とは裏腹に、2005年の開業以来、業績は悪化の一途。07年3月期決算で当期赤字547億円を計上、開業以来の累積赤字額が849億円に上り、すでに資本金の約7割を食い潰す状況となっている。このため開業当初に立てた中期経営計画を見直した新中期計画を発表。新中計では2010年3月期の総資産4553億円(当初計画1兆3270億円)、融資・保証残高1892億円(同7370億円)、預金口座数10万口座(同100万口座)、預金残高3140億円(同9400億円)と大幅に下方修正した。とりわけ悲惨なのは収益面。業務純益を当初計画の230億円から28億円に引き下げた。先を見越した ………
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