2007年9月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]
日産自動車のカルロス・ゴーン社長兼CEOの「居座り」が確実となった。一時は退任説も流れたが、2007年度の業績が表面的には上向いていることなども続投要因。また、低迷が続く国内販売担当はすでに志賀俊之COOに押しつけていたが、雲行きが怪しい米国販売も07年度からは西川広人副社長に任せっきり。自らの責任を回避する体制を構築したことで、たとえ業績が悪化しても言い逃れができる。しかし、仏ルノーのCEOも兼務することについて最近、「兼職は利益相反に当たるのではないか」(大手メーカー関係者)との声が出始めている。ルノーの判断が日産の利益を損なう場合はどうなるのか。「法律論的にも興味がある」(同)昨年、ゴーン氏がGMとの提携に動いた際、GMの取締役になろうと考えていた同氏に対し、GMのワゴナーCEOが「米国でそんな利益相反をやったら、訴訟対象になりますよ」と囁いた、とされる ………
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