2007年9月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
武田薬品工業が米国で販売している糖尿病治療薬「アクトス」と過敏性腸症候群治療薬「アミティーザ」が絶好調だ。主因は両方とも競合医薬品が安全性を理由に販売を急減、もしくは販売を自粛していることにある。武田の今年度第1四半期実績では、米国でのアクトス販売が前年同期比で約40%増加。金額ベースでも1億1700万ドル(約138億円)増えた。競合するグラクソ・スミスクラインの「アバンディア」は心疾患系の副作用リスクが高いことが世界的な医学誌に掲載され、アクトスへの処方切り替えが急増したためだ。アミティーザは米国にある日系企業のスキャンポが開発した便秘タイプの過敏性腸症候群治療薬。武田は米国だけで同薬を販売している。競合品であるノバルティスの「ゼルノーム」が副作用問題で3月に販売中止となったことで、アミティーザは昨年度の第1四半期には500万ドル(約6億円)の販売額 ………
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