オープン化を拒んで色あせる絶滅危惧種。アップルの「iフォン」とグーグルの「gフォン」がいずれ挟み撃ち。
2007年9月号 BUSINESS [携帯のガラパゴス]
携帯電話大国ニッポンを「ガラパゴス諸島」と呼ぶ人がいる。世界に類を見ない、独自の進化を遂げた固有種(高機能端末)が数多く生息し、それを育む独自の生態系(ビジネスモデル)がある。だが、一見パラダイスのようなこの島国の生態系は外敵に弱く、鎖国が解かれたとたん、絶滅危惧種になりかねない。現在の日本の携帯電話ビジネスを表すのに、これほど的を射た表現はない。端末メーカーは短期サイクルで高機能端末の開発を迫られ、出血覚悟の高コスト負担に疲弊している。ドコモ、au、ソフトバンクの携帯3社は、頻繁にモデルチェンジを繰り返し、まともに購入すれば数万~10万円近くする端末を、販売奨励金という名の補助金をばらまいて見せかけの安値で売りさばく。ユーザーは、その補助金を補填するためにバカ高い基本料金と通信料を月々巻き上げられ続ける……。パラダイスとは名ばかりのそんな奇 ………
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