底値停滞を続ける両雄に突破口はあるか。仏GFI買収の勝負に出た富士通は腰砕け?
2007年9月号 BUSINESS
「不本意な一年になってしまった」。NECが7月10日に開いた経営方針説明会。壇上の矢野薫社長の間の抜けた話に、出席したアナリストは言葉を失った。まるで他人事のように、昨年度を総括した後で、「今回の説明会は『今年は絶対やるぞ』という決意表明の場だ」とのたまう。その挙げ句に、今春発売した売れ行きがそこそこの携帯電話の自慢をまくし立てたから、およそ課題山積の会社の説明会とは思えなかった。昨年、表沙汰になった米ナスダックの上場維持問題はいまだに解決のメドが立っていない。数年間に及ぶ企業向けの情報システム構築案件で、各年度の会計処理を恣意的に振り分けているとの指摘を受け、適切な収益計上を求められている。ところが、矢野社長は「過去5年にわたる契約の詳細を調べるのは容易ではない」と切り返す。無理難題を突きつけて、会計処理が杜撰と決めつけようとする米ナスダッ ………
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