鹿児島の名門「岩崎産業」が没落の瀬戸際

2007年10月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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米・ティファニーの銀座本店が、ゴールドマン・サックスに売却された。売却金額は約3億2800万ドル(約380億円)。坪単価約1億8千万円は、銀座・中央通りに面した一等地とはいえ破格の値段。国内の地価は都心部から反騰し、8月発表の路線価でも、銀座、六本木などでバブル的な高騰ぶりだが、売り主のティファニーは銀座の物件を03年に1億4千万ドルで取得しているから、4年で1億8800万ドルもの売却益を手にしたことになる。この取引に歯ぎしりをしているのが、ティファニー・ビルの前の持ち主である岩崎産業だ。同社は鹿児島を代表する企業集団「いわさきグループ」の中核で、運輸、観光、燃料事業などを手がけ、オーナーの岩崎家は長く「鹿児島経済のドン」として振る舞ってきた。しかし、近年の同社の業績はジリ貧で、多額の有利子負債の返済に迫られ資産売却に追われていた。銀座のビルを店子だったテ ………

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