需給逼迫を救え! 先行する近畿大学発ベンチャー企業に追いつけるか。
2007年10月号 BUSINESS
マグロの需要が急増している。世界的な健康志向の高まりや、国際的なマグロ漁獲規制が強化されていることが背景にある。昨年は日本でも「マグロの店頭価格が急上昇」「マグロが食卓から消える?」といった騒動が起きた。こうした非常事態を受け、日本の水産事業者が立ち上がった。「トロ」が人気のクロマグロの「完全養殖事業」を本格化させようというのだ。従来のマグロ養殖は近海で捕った天然の稚魚「ヨコワ」を育成していたが、完全養殖は卵から成魚にまで育て、さらに成魚から卵を採取するというもの。水産大手のマルハと近畿大学発ベンチャー企業のアーマリン近大(和歌山県白浜町)が、それぞれ本格事業化に向けて動き始めた。「日本近海で天然ヨコワを捕っているだけでいいのか。将来も現在同様に天然ヨコワを安定調達できる保証はどこにもない。今のうちに養殖用稚魚を安定的に確保できる体制を ………
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