2007年10月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
家電量販最大手のヤマダ電機が、九州を地盤とするベスト電器に対し、「敵対的TOB(株式の公開買い付け)を仕掛ける」(家電量販店幹部)という観測が急浮上。ヤマダはすでにベストの発行済み株式の5.24%を市場外で取得。ヤマダ側は「純投資」と説明しているが、関係筋によると「この株式を引っ提げて提携交渉に入り、傘下に入れたい意向は明白だ」という。ヤマダの連結売上高は約1兆4437億円。小売業ではすでにダイエーを抜き、2兆円台も視野に入っているが、山田昇社長は「売上高2兆円は通過点」と豪語し、事業拡大に貪欲だ。ヨドバシカメラなどの独壇場だった都心の駅前にも出店を開始し、さらにはサトームセンやマツヤデンキの持ち株会社を買収している。今後もさらなるM&A(企業の合併・買収)戦略の強化を示唆している。ヤマダにとって、ベストの地盤である九州地区は特に手薄で、50店程度しかな ………
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