みずほ銀の植民地同然の地銀が、みずほCBに有利な条件で資産譲渡。金融庁も利益相反をマークしている。
2007年10月号 BUSINESS [続出する利益相反疑惑]
みちのく銀行(通称、みち銀)が、テレビ東京の「ガイアの夜明け」で麗々しく取り上げられたのは2004年4月。青森を本拠とする地方銀行が、邦銀で初めてロシアで銀行免許を取得し、新天地へ旅立つ姿を感動的に描いていた。思えば、あれが頂点だった。翌年、みち銀は危機に陥る。行員の連続不祥事(着服・詐取)や不正融資、さらには、前代未聞の顧客情報漏洩事件を起こし、東北財務局の業務改善命令に加えて、金融庁から早期是正措置を食らった。05年6月、「中興の祖」といわれた大道寺小三郎会長(当時80歳、05年7月没)ら8人の役員が辞任に追い込まれた。窮したみち銀は、親密な関係にあるみずほフィナンシャルグループの旧富士銀行系人脈に助けを求める。みずほグループ総帥の前田晃伸社長は、当時ユーシーカード社長を務めていた上杉純雄・旧富士銀行元常務に白羽の矢を立てた。みずほ側は上杉を会長 ………
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