上海協力機構が軍事演習 NATO対抗の危惧

2007年10月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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ロシア、中国、ウズベキスタン、キルギス、カザフスタン、タジキスタンからなる上海協力機構(SCO)は8月中旬、9日にわたり初の合同軍事演習を実施した。アメリカの一極支配を嫌うプーチン大統領がNATO(北大西洋条約機構)に対抗する存在としてSCOの軍事協力強化を図っているのではないかとの指摘が出ている。事実、キルギスの首都ビシケクで同月16日に開かれたSCO首脳会談に出席した首脳陣は17日にそろってロシアのウラル地方に移動して軍事演習を視察しており、首脳会談でも軍事演習の定期化で合意している。しかし、実際にはSCOの軍事機構化は難しいとの見方が多い。まず、ロシアと他の加盟国の間に微妙な温度差がある。たとえば、中国は大規模合同軍事演習実施に合意し、9月の中ロ合同テロ対策演習のために対テロ武装警察部隊をロシアに派遣したが、これは中国にとって国内の民族分離派を牽制する ………

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