2007年10月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
英国の対外諜報機関MI6がアフガニスタンに潜入させている工作員は、イランがイスラム原理主義組織タリバンに最新鋭兵器と高爆発性物質を供与している事実を掴んだ。アフガニスタン西部のヘラートに近い荒涼とした国境の町を経由して密輸された兵器はロシア製と中国製だったという。イランのモハメド・レザ・バーラム駐アフガニスタン大使は本誌の電話インタビューで「医療物資を送っているに過ぎない」とタリバンへの武器供与を否定している。しかし、MI6が見つけた兵器の中には、甲鉄をも貫通する路肩爆弾や、装甲車を立ち往生させる威力のあるロケット発射装置、さらに、陸路での軍隊の移送が危険な紛争地域で使用されるヘリコプターや航空機を撃墜する熱追尾ミサイルも含まれていたという。周辺地域で国境警備にあたるアフガニスタンのラーマチュラ・サフィ大佐によれば「密輸を止めるだけのマンパワ ………
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