2007年10月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
核兵器搭載も可能なロシアの爆撃機がグリーンランド、アイスランド、英国のトライアングルの洋上「空中回廊」を経由して、NATO(北大西洋条約機構)空域に近づく戦略飛行を繰り返している。そんな内容の報告書を、英国の対外諜報機関MI6のロシア専門分析官がブラウン首相に提出した。ドイツのメルケル首相との英独首脳会談でもそれが主要議題になり、ロシア専門家であるライス米国務長官も「米国はイラクなど中東にかかりきりで、厳しい対ロ関与をなおざりにしてきた」と述べるなど、冷え込んだ西欧とロシアの関係がさらに悪化する懸念が強まっている。MI6はこの報告書で「プーチン政権には新冷戦ぎりぎりまで西欧を試す意図があることを示す初の深刻な兆候」と強調。「英空軍の能力を試そうとしたのだろう。ロシアは超大国の地位回復を狙っているのではないか」と見解を示している。MI6の他の報告書も ………
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