多くの生協が苦境に喘いでいる。執行部の競争力重視に内部から異論。果たして生き残れるか。
2007年11月号 DEEP
スーパーとの競争などによる店舗事業の不振、共同購入の伸び悩み、食肉偽装事件などによる「安全・安心神話」の揺らぎ、そして法律の改正……。生協(消費生活協同組合)が今、大きな曲がり角に立っている。今年5月、消費生活協同組合法(生協法)が改正された。抜本的な改正は1948年の法制定以来で、ポイントは①事業区域を県内から隣接県まで拡大(県域規制の緩和)、②福祉・災害目的などで例外的に組合員以外の利用を許可(員外利用規制の緩和)、③共済事業と購買事業の兼業禁止、④組織運営規定の整備、など。組合員数約2400万人を数える生協の全国組織「日本生活協同組合連合会」(日本生協連)は「生協法は成立後60年近くがたち、時代の変化に対応できていない」として、県域制限の撤廃と組合員の2割を上限とする員外利用の実現を要望していた。それを受けた形である。しかし、こうした日本生協連の方 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。