三洋電機の「救世主」は京セラか船井電機

稲盛和夫75歳、船井哲良80歳。老境のカリスマが、互いに譲らぬぶちかましに出そうな雲行きだ。

2007年11月号 BUSINESS

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液晶テレビの快進撃でソニーや松下電器産業と肩を並べる大手電機メーカーとなったシャープが、中堅AV(音響・映像)メーカーのパイオニアの筆頭株主になることが決まった。7月には同じく中堅の日本ビクターとケンウッドが2008年度中の経営統合で基本合意。電機業界の本格的な再編機運が高まるなか、次の焦点は三洋電機だ。三洋はリストラにリストラを重ねてきたが3期連続で最終赤字を計上。とりわけひどかったのが06年度。その前の期に米ゴールドマン・サックスと大和証券SMBC、三井住友銀行から合計3千億円の資本注入を受けて不良資産を落とし、「3期ぶりの黒字は必達目標」とうそぶいていたのに、あっさりと450億円もの最終赤字を計上した。業を煮やしたゴールドマンなど3社はいよいよ解体を決意。半導体事業と携帯電話事業の売却方針を決めた。残る事業は世界シェアトップの二次電池と冷熱機器程度。 ………

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