2007年11月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
僧侶のデモに端を発し、日本人ジャーナリスト、長井健司氏(50)が射殺されたミャンマーでは、軍事政権の強圧で抗議行動が封じこめられつつある。軍事政権を支援する中国では、個々の動きはネットで報じられているものの、新聞などの扱いは小さく、中国外務省は「双方が自制を」と繰り返すのみ。流血も辞さずに武力で鎮圧した1989年の天安門事件との相似が海外メディアで取り上げられ、中国としても神経質にならざるをえない。特にVOA中国語版は、ミャンマーが軍政を強めていく88年以降の時期がちょうど中国の天安門事件に重なると分析している。ミャンマーの90年総選挙で「国民民主連盟」が勝利したにもかかわらず軍事政権が承認せず、アウン・サン・スーチー氏を自宅軟禁する過程を天安門とパラレルとみなし、「ミャンマーのデモ行進の映像が、現在の中国国内で当局にとって触れてほしくない部分に光 ………
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