2007年11月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
中国当局は、国内では大都市流入の元凶、国外では不法移民の元凶となっている農村人口のアフリカ「輸出」を計画しているようだ。構想の一部が地方紙を通じた観測気球として流れ始めている。アフリカは「中国の新植民地」と指摘されているように、中国の経済進出が顕在化しており、この計画はアフリカの包括的な開発と、中国人口問題を解決する一石二鳥を狙ったものとして構想されている可能性もある。四川省の地方紙「重慶晨報」が伝えたところによると、重慶市周辺は近年、「都市・農村の結合」を目標に沿海部から急ピッチで開発が進行。特に「都市農村結合試験区」開発の余波で土地を失う「失地農民」が数百万人にものぼるとされる。開発支援のため同市への支店設置を検討している李若谷・中国輸出入銀行総裁が9月中旬、同市を訪問。李総裁は、失地農民を重慶市が組織してアフリカで農場を開発するこ ………
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