ガスプロム締め出しか EC競争法案の衝撃

2007年11月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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欧州委員会(EC)が9月19日に発表した欧州連合(EU)域内エネルギー市場の競争促進法案が、EUガス需要の28%を供給するロシアのガスプロム社依存からの脱却を視野に入れたものとしてロシアの警戒心を呼びさまし、同国では「ECがガスプロムに宣戦」といった報道が相次いだ。同法案には、①電力およびガスの輸送事業と生産事業の分割、②EU域内の送電網やガス・パイプライン網を取得する域外企業に対するECの承認または当該国との特別合意を義務化する――などが盛り込まれている。EC駐ロシア代表部は「法案はガスプロムに反するものではない」と説明している。ガスプロムは、05年に独BASFなどとバルト海経由のパイプライン建設のために合弁会社「ノルド.ストリーム」社(ガスプロムの出資比率は51%)を設立、最近では黒海ルートのパイプラインを建設するため伊ENIと「サウス・ストリーム」構想を打ち出した ………

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