2007年11月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
黒海の東岸にあるグルジアの親米派サーカシビリ大統領に、盟友オクルアシビリ元国防相が反旗を翻し、にわかに大統領降ろしの機運が高まっている。元国防相は、大統領がグルジアから分離独立を求める南オセチアへの軍事作戦や、グルジア正教の分裂を画策していたと暴露した。9月25日には記者会見を開いて政権内で蔓延している汚職を激しく糾弾、大統領は政敵の暗殺を依頼してきたとも発言したが、「脅迫.職権乱用.汚職」などの容疑で緊急逮捕された。これが現政権に対する国民の不満に火をつけた。1万人近い人々が28日、首都トビリシに集結して釈放を求めるデモを行った。このデモは、旧ソ連圏の「民主化ドミノ」の先駆けとなり、サーカシビリ大統領自身が指導的役割を果たした03年の無血政変「バラ革命」に匹敵する規模。元国防相の立ち上げた新党も大勢の人々が支援に回っている。10月3日には野党代表 ………
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