コピー無法地帯のユーチューブやニコニコ動画と、著作権協会が協議開始。人気にあやかり抱き込みを図る。
2007年12月号 BUSINESS
青天の霹靂というべきか、いずれはと割り切るべきか――日本音楽著作権協会(JASRAC)が、人気動画投稿サイトである「ユーチューブ」や「ニコニコ動画」と、音楽利用に関する契約締結に向けて協議に入ったことを明らかにした。ネット掲示板「2ちゃんねる」の動画版ともいうべき動画投稿サイトは、これまで日本では「日陰の花」だった。CD、DVD、テレビ放送などから違法にコピーされたコンテンツを事実上垂れ流しているからだ。だから、テレビ局やレコード会社などの既存メディア企業は、動画投稿サイトを目の敵にしてきたのだ。そうしたコンテンツ企業の権利の代弁者であるJASRACが、なぜいま契約締結という形で動画投稿サイトを“認知”しようとしているのだろうか。そもそもJASRAC自身、8月にユーチューブが提示した著作権侵害防止対策を「不十分」と一蹴したばかり。百八十度転換したのは、米国生まれの ………
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