2007年12月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
内閣のスポークスマン、町村信孝官房長官は、自民、民主大連立構想が話し合われた先の福田康夫首相と小沢一郎代表の党首会談について、事前にその経緯を何も知らされていなかった。このため10月30日の第1回会談から11月2日の第2回会談にかけて記者団から質問されても「私は何も分からない」と繰り返すばかり。周辺にも「首相は口が堅いから話さないよ」と半ば諦め気味に語っていたが、内心はかなり苛立っていた様子だ。同じ町村派に所属するライバルの中川秀直元幹事長が、福田首相に近い森喜朗元首相を介して、事前に詳細を知らされていたのとは対照的。これには町村氏も大いにプライドを傷つけられたようだ。もともと町村氏は「口が軽い」とされ、心底から信用されていないことが背景にあるが、当分、首相と官房長官の間がギクシャクしそうだ。 ………
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