「霞が関埋蔵金」を揶揄した与謝野財革研に、「上げ潮」の中川秀直らが必殺の返り討ち。
2008年1月号 POLITICS
12月5日、東京のホテルで開かれた年末エコノミスト懇親会で中川秀直・元自民党幹事長が挨拶に立ち、直前に福田康夫首相と会い、財政健全化の原資に特別会計積立金を充てるよう提言したことを明らかにした。「私なりに埋蔵金のありかを申し上げてきた。福田総理も十分それに気づいていた」これは「霞が関埋蔵金」論争に勝ったという事実上の勝利宣言である。一敗地に塗れたのは、財務省が後ろ盾になった与謝野馨・前官房長官らの「財政タカ派」だ。彼らが高々と打ち上げた消費税引き上げ論議は、これでトドメを刺された。衆参ねじれ国会のもとで議員たちが浮足立っているのに、消費税増税の“タブー”に触れるのは永田町の常識に反していた。それを強引に俎上にのせたのは、安倍政権の崩壊とともに巻き返しに出た財務省と、その「よき理解者」を自任する与謝野氏らの意地である。福田首相自身は、野党にわ ………
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