2008年1月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
三菱UFJフィナンシャル・グループの「過少申告」が顰蹙を買っている。世界を震撼させているサブプライムローン問題が我が国でも火を噴き、今期だけでみずほフィナンシャルグループが1700億円、三井住友フィナンシャルグループも870億円の損失を予想している。ところが、三菱UFJが公表した損失見込みはたったの40億円。畔柳信雄社長は「下期の損失を想定していない」「リスク管理をしっかりやっていた」と大見得を切った。この傷の浅さはサブプライム証券化商品に手を染めなかったからではない。投資残高は2600億円と三井住友の3倍弱にのぼるのだから、「今後、追加損失が発生するリスクを意図的に低く見積もっているとしか思えない」(アナリスト)との声がもっぱらだ。サブプライムに関係する投資残高のうち、例えば、みずほFGは25%、処理が甘めとされる米シティグループでさえ20%が焦げつく前提で業 ………
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