2008年2月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
2008年は大台の1千万台に到達するとみられる中国の自動車市場で、トヨタとホンダが火花を散らし始めた。両社とも国内販売はぱっとしないだけに、有望市場でのパイの奪い合いにいっそうの力が入る。トヨタ自動車の中国合弁会社、広州トヨタが生産する乗用車カムリが絶好調だ。06年6月に本格生産を始め、07年は当初目標の15万台を上回る17万台を販売。一気に中国での中型セダン1位の座を奪い取った。これまで中国の中型セダン首位を守ってきたのは、同じ広州市で広州ホンダが生産しているアコード。98年に合弁会社を設立して以来10年、ライバルがいない状況でほぼ「一人勝ち」を続けてきた。しかし、07年の販売台数は「モデル末期」ということもあって、約12万台にとどまり、カムリに大きく水をあけられ、メンツをつぶされた形。価格形成能力を示すプライスリーダーの座もカムリに奪われ、受け身的な態勢 ………
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