米国流「優しすぎる金融政策」の終焉

2008年2月号 連載 [隗より始めよ]

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世界ではバブルとバブル崩壊や金融危機が繰り返し起こっている。これによって失う資源も莫大である。これが金融政策の失敗かどうかだが、いま某紙で「私の履歴書」に登場し、世界の金融市場のマエストロとも称されている前FRB議長のグリーンスパン氏は、「危機は予測できない。崩壊したときでないとバブルであったかどうかは判断できない。重要なことはバブルが崩壊したときにその悪影響が生産や雇用を大きく減らすことなくうまく吸収できるように、柔軟な経済システムを作っておくことだ」と述べている。しかしそうだろうか。事実彼だって、かつて「根拠なき熱狂」という名文句で、自国の株式市況の高騰に警告を発したではないか。また最近でも中国の株高をバブルだと指摘した。であれば今、米国発で世界の金融市場を震撼させているサブプライムローンの焦げ付き急増、そしてこれに関連する証券化商品 ………

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