背広組と制服組を混成!ドラスチックな「石破改革案」

2008年3月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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一連の防衛省不祥事において、内局(背広組)と陸海空幕僚監部(制服組)の意識の違いや文民統制の不徹底が原因とみられる問題が明らかになった。現在、防衛省は文民統制、情報保全、装備品調達などの改革に取り組んでいるが、今年に入って石破茂防衛相が打ち出した組織改革案が波紋を呼んでいる。石破改革案は、背広組と制服組が重複して持っている諸機能を、①軍事作戦の計画・立案、遂行機能を持つ「作戦局」、②法制整備(国会対応)や行政機能を持つ「防衛政策局」、③将来の防衛態勢構築機能を持つ「防衛装備局」などに統合・再編し、制服組と背広組を混成配置するというもの。狙いは制服組の軍事的知見と背広組の政策立案能力を融合して、大臣の意思決定に最大限に生かす態勢を構築することだ。かねて石破氏を囲む勉強会で議論を重ねてきたことが叩き台になっている。これまで制服組が軍事専門分野 ………

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