ロシア次期政権「獅子身中の虫」セチン

大統領選楽勝必至のメドベージェフだが、国家主義シラビキ派の大統領府副長官こそ最大の敵か。

2008年3月号 GLOBAL

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プーチン政権の2期8年が5月に終了する。ウラジミール・プーチン大統領が後継者に選んだのは、彼がサンクトペテルブルクの副市長時代から愛弟子としてきたドミトリー・メドベージェフ第一副首相だった。ただ、プーチン自身も首相として残留する意向を表明、上下逆転した異例の“院政”を敷く構えだ。メドベージェフは1965年生まれの42歳。プーチンと同じサンクトペテルブルク出身で、レニングラード大学法学部を卒業した法律家である。現在、第一副首相のほかに、天然ガス独占企業体ガスプロムの取締役会議長も務めている。プーチン政権内では、アレクセイ・クドリン副首相兼財務相やアルカディ・ドボルコビッチ大統領経済顧問らを中心とするサンクト・リベラル派に近い。国営石油会社ロスネフチの取締役会議長を兼務するイーゴリ・セチン大統領府副長官やニコライ・パトルシェフ連邦保安庁(FSB)長官らを ………

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