脱税の反面調査で浮上。行政処分3日前、投資家に空売りを勧めた電話が囁いた情報源の名は「シオタ」。
2008年3月号 DEEP
かつて六本木、青山、渋谷界隈を闊歩した「ヒルズ族」――ベンチャー経営者たちのクローニー(遊び仲間)社会は、ライブドアや村上ファンドの摘発で鳴りを静めた。セレブ気取りで芸能人をそばにはべらせ、遊び歩くだけならまだいい。だが、仲間の株式情報を耳打ちして荒稼ぎする悪辣なインサイダー(内部者)取引の巣、という疑惑が絶えないのだ。そのひとつがついに明るみに出ようとしている。発端は昨年5月、ジャスダック上場の不動産会社、ダイナシティに対し、東京国税局が使途秘匿金に6億円の制裁課税を科したこと。ダイナシティは2005年12月にライブドア傘下に入ったが、直後の堀江社長逮捕で資本・業務提携を解消、06年12月に通信料金一括請求サービスのインボイス(東証1部)の連結子会社になっている。05年3月期までに7億円を超す所得隠しを国税局は突き止めたが、その反面調査、つまり本線の脇 ………
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