2008年3月号 連載 [LOCAL EYE]
引退した桝本頼兼・京都市長は、3期12年の在職中に覚せい剤所持などで市職員93人が逮捕されるという未曾有の事件に遭遇した。氏の評判は地に落ち、地元財界の重鎮、京セラの稲盛和夫名誉会長から「次はない」と三行半を突きつけられた。その桝本氏の引退に伴って行われた京都市長選に立候補した元同市議の村山祥栄氏(30)だが、世評は良さそうだ。学生時代に当時新進党代議士だった松沢成文氏(現神奈川県知事)の秘書を務め、専修大学卒業後はリクルートに就職。25歳で市議に当選した馬力もさることながら、市議経験をもとにタブーに切り込んだ『京都・同和「裏」行政』を出版。地元経済界などから高い評価を受けている。村山氏は03年、07年の統一地方選に左京区から無所属で立候補し、07年にはトップ当選を果たした。それがなぜ、勝てそうもない市長選に挑んだのか。地元関係筋は「現在空席となって ………
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