復活上場のカギは社員のやる気

齊藤佳春(ミヤノ社長兼CEO)

2008年3月号 連載 [如是我聞]

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「産業再生機構が株式を取得して機構にお世話になった会社の中で、唯一上場を果たしたのが当社です。2004年9月に機構入りし、計画より1年前倒しで再生を果たして06年9月に東証2部に新規上場しました。再生に税金を使ったのだから国民に迷惑をかけたことになりますが、上場することによって何とか恩返しができたのではないでしょうか」「復活最大の要因は、何と言っても社員のモチベーションの向上だと思います。当社は1929年創業の老舗工作機械メーカーで得意先は自動車産業です。バブル時代の過剰投資によって経営危機に陥りました。売上高が200億円前後の会社が海外工場の建設など身の丈に合わない投資を続けました。1987年から5年間で計100億円。すべて金融機関からの借り入れでした。売上高を300億~500億円に伸ばす計画はバブル崩壊と共に崩れ、120億円近くまで落ちました。そうなると、稼いだ金の ………

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