2008年4月号 連載 [硯の海 当世「言の葉」考 第24回]
バラク・オバマ、ヒラリー・クリントンの両上院議員による民主党大統領候補指名争いは、8月の全国党大会まで互角のままもつれていきそうだ。民主党内部の争いが続くと、劣勢を予想されていた共和党が息を吹き返す可能性が出てくる。それにしても誹謗中傷合戦の民主党両陣営は、いったい何を争っているのか不思議でならない。オハイオとテキサスの2州を落とせば撤退必至、といわれたクリントンはミニチューズデーと呼ばれる3月4日、4州のうち3州で勝利した。バーモント州はオバマがとったが、残るテキサス、オハイオ、ロードアイランドの3州で勝ち、指名争いに踏みとどまった。踏みとどまりはしたが、この4州では代議員数でわずかに16人縮めただけだ。それにしてもほとんど無名に近かったオバマの戦いぶりはめざましい。本人でさえ夢想だにしなかったであろう(今回は)人物が米国の大統領になるかもしれ ………
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