2008年4月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
国際クレジットカード大手の株式公開が相次ぐなか、国内大手JCBの動向が注目されている。最大手の米ビザが2月末、株式公開で188億ドル(約2兆円)を調達すると発表し、既上場の米マスターカード、米アメリカン・エキスプレスに追随したため、JCBの上場観測も浮上してきた。国際カード業界では、上場を通じてステータスとブランド力を高めて優良顧客を囲い込む動きが加速。ビザなど海外勢は継続的なシステム投資の負担もあり、株式公開で資本市場から資金調達する道を選んだ。一方、これまでJCBは経営の自主性を維持するため、「非公開を貫き、外部資本の介入を極力排除」(幹部)してきた。しかし、JCBの国際カードのシェアはわずか1%程度と海外市場では劣勢を強いられている。次世代システムの開発投資も当初の500億円から大幅に膨らんでおり、「海外大手に対抗するには上場でイメージアップとキャピ ………
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