内閣官房の「正規軍」と「チーム伊藤」がバラバラに動くお粗末。無様な安倍内閣の二の舞か。
2008年4月号 POLITICS
「ここは分野横断的な骨太な議論が必要です。三つの縦割りの分科会に加えてもう一つ、少人数の作業チームを作るべきです」3月2日、日曜午後の首相公邸。休日返上で打ち合わせに来た首相補佐官・伊藤達也(社会保障担当)が首相・福田康夫に熱っぽく説いた。首相直轄の「社会保障国民会議」の舞台回しをめぐり、官房長官・町村信孝と伊藤の暗闘がいよいよ激しさを増していた。「年金制度を根本から見直す」と年頭記者会見で言い切った福田。医療、介護や少子化対策も合わせて抜本改革を進めるため、東大教授・吉川洋に座長を委嘱し、前日本経団連会長・奥田碩ら有識者を集めた国民会議を発足させたのは1月29日だった。委員の人選など国民会議の舞台回しを当初から担ったのは官房副長官補・坂篤郎(昭和45年大蔵省入省)だった。首相官邸直轄でこの手の会議を動かす場合、福田の意向は官房長官・町村と事 ………
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