澤部 肇氏(TDK会長兼CEO)

「有隣」信じ「燃えよう」を連呼

2008年4月号 連載 [経営者のひきだし 第24回]

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政・官界でも、経済界でも、「我が道を行く」と強い意志を持つリーダーに出会うことが、めっきり減った。みなさん、孤立することが怖いのだろうか。「徳不孤、必有隣」(徳は孤ならず、必ず隣あり)──品性のある、人の道に適った行為を重ねていれば、決して孤立することなどない。必ず共鳴する人たちが出てくる、といった意味で、『論語』にある言葉だ。この教えは、どんな時代にも通用するのだろうか。現代のように、人の言うことなどきちんと聞こうとしない風潮のときでも、はたして「有隣」は生きているのか。そんな疑念を押し殺し、信じるところを連呼している経営者が、この人だ。澤部肇さん。磁気ヘッドなど電子素材部品大手のTDKの会長兼CEO。孤立を恐れず、社内で繰り返しているのが「もっとエキサイティングな集団になろう。会社は、エキサイティングでなければつまらない」との呼びかけだ。「 ………

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