日韓EPA交渉が再開李大統領の「実利」が鮮明に

2008年4月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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「理念より実用主義」を標榜する韓国の李明博大統領が、就任初日の2月25日に福田康夫首相と行った首脳会談で、その姿勢を鮮明にした。日韓双方の政府筋によると、2004年11月を最後に停滞しているEPA(経済連携協定)締結交渉の再開を目指す福田首相が「予備協議をやるのはどうか」と水を向けたのに対して、李大統領は明快な返答をしなかった。あらかじめ両国政府が事務レベルで調整していた交渉に沿って、会談後に「両首脳は予備協議を行うことを確認」と発表されたものの、実際には、意気込む首相が肩透かしを食らった格好だ。EPA交渉の中断が長引いたのは竹島(韓国名・独島)の領有権や歴史問題による日韓関係悪化が原因、との見方が日本側にはあった。それでも福田首相が会談前に「(韓国の政権交代で)政治情勢が変わるので(交渉を)再開したい」と楽観的に構えていたのは、「日本とのEPA締結は韓 ………

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