2008年5月号 DEEP [ディープ・インサイド]
国土交通省が打ち出したトラックへの燃料サーチャージ制の導入が、ガソリンや軽油の暫定税率期限切れのあおりで宙に浮いている。燃料サーチャージとは、運賃から燃料コストを切り離し、その上昇分を運賃に転嫁できるようにする仕組み。航空機や電力ではすでに導入されているが、国交省は原油価格の高騰による燃料費高騰の救済策として、トラック業界にも導入しようとしている。ところが暫定税率の期限切れで燃料の軽油価格が下がり、導入機運が消し飛んでしまった。出鼻をくじかれた格好で、今後も導入は難しいと見られている。国交省が全国の地方運輸局を動員して、立ち入り検査も辞さない姿勢でサーチャージ制の導入に動くことについては、もともと「トラック運賃の官製値上げではないか」という批判があった。しかし、そうでもしないと過当競争状態のトラック業界にサーチャージ制を入れるのは難しい ………
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