2008年5月号 DEEP [ディープ・インサイド]
東京都の石原慎太郎知事が北京オリンピックの開会式に出席するかどうかで、都庁関係者が気をもんでいる。石原氏は今年1月9日に中国から正式に招待され、「都合がつけば行きたい」と記者会見で話したものの、4月に入っても出欠を明らかにしていない。石原氏はかつて北京オリンピックを「ヒトラーのベルリン五輪に似ている」と酷評していたが、2016年の東京オリンピック誘致に向けて、批判を封印。これにより中国との関係が改善に向かい、開会式に招待された。その後、毒入り餃子やチベットの暴動など事件が相次ぎ、「北京オリンピックに参加する国の選手は中国の食べ物に不安を持つだろう」「中国は軍事独裁国家だ」などと批判のトーンを上げたが、開会式には「状況次第で行く」と述べ、様子見の姿勢を見せている。石原氏が出欠を曖昧にしている理由は「餃子とチベット」ではないとの指摘もある。都議会 ………
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