2008年5月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
政府傘下の足利銀行の入札に敗れ、地銀8行連合の「不可侵条約」が失効となったことで、東京都が地盤の有力地銀である東京都民銀行をめぐる横浜銀行と千葉銀行の争奪戦が再開される模様だ。横浜銀と千葉銀はそれぞれ「都を第2の営業基盤」と位置づけており、国内最大の市場である首都圏で地銀大手の覇権争いが激化しそうだ。都民銀は、旧日本興業銀行(現みずほコーポレート銀行)の親密地銀で、中小企業向け融資に強い。横浜銀と千葉銀は個別に都民銀にアプローチしていたが、足利銀の入札を控え、昨年秋に3行のATM利用料を相互に優遇する提携を開始し、「休戦協定」(関係者)を結んだ経緯がある。横浜銀、千葉銀、群馬銀行、山梨中央銀行など地銀8行連合はそれぞれの県域は侵さない「不可侵条約」を締結し、足利銀の共同買収に臨んだ。しかし、証券最大手の野村ホールディングス連合に敗れ、「紳士協 ………
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