2008年6月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
内閣府の次期事務次官人事をめぐって、旧経済企画庁組が浜野潤内閣府審議官を昇格させようと躍起になっている。現在の内田俊一事務次官は就任から2年が経過。今年7月の勇退が確実視される。旧経企庁出身者では、過去に河出英治氏が事務次官に就任したことがあるが、その後旧厚生出身の江利川毅氏(現厚労省事務次官)、旧建設出身の内田氏と2代続けて外部出身者に奪われてきた。両氏ともマクロ経済運営という点では専門家とはいえず、「政府内での経済財政改革の位置づけが弱まっている」と、旧経企庁出身の内閣府幹部にはフラストレーションがたまっている。事務次官の下にいる2人の内閣府審議官は役職上は次官級だが、「次官と審議官では格が違う。財務省といざ渡り合うといっても難しい」(内閣府幹部)との意識が強い。それを象徴するように経済財政諮問会議の議論も低調で、内閣府審議官の職を無難 ………
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