ダイアナ元妃の死因評決情報機関が肝冷やした謎

2008年6月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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ダイアナ元皇太子妃の死因について英高等法院は4月7日に評決を下したが、その結果に英米仏の情報機関トップは一様に胸を撫でおろしている。運転手アンリ・ポールが飲酒して車を走らせたこと、元妃を追跡するパパラッチのバイクが無謀運転したことなど複合的な要因が重なった「過失による事故死」との順当な結論だったからだ。実は検視官でもあるベーカー首席判事が、(暗殺の)陰謀史観を野放しにするのではないかと危惧されていた。半年に及ぶ審問の冒頭、首席判事は「あらゆる石を裏返して」「真実以外の何も残さない」と大見得を切ったからだ。 ロンドンの王立裁判所第73号法廷には、250人もの証人が出廷したが、謎は残る。世界最高の衛星監視システムを持つ米国のNSA(国家安全保障局)は、ワシントンの本部建物内の空調つき地下倉庫に1050本の監視テープを保管している。これらのテープが、事故前 ………

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