2008年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
トヨタ自動車を手厳しく批判している中日新聞の連載企画「結いの心」が、系列の東京新聞社会面にも掲載され、ジャーナリストの間で評判になっている。広告の大スポンサーであるトヨタを慮った「提灯記事」が増えている中で、今のトヨタが抱える課題を社会部記者の視点で見つめ、切り込んで取材しているといった評価だ。例えば「末端の犠牲で2兆円」「コスト削減だれのため」「おごるなという戒どこへ」といった内容。トヨタの強みであったはずのチームワーク力が欠け始めているのではないかといった鋭い指摘もある。トヨタにしても痛いところを突かれたためか、「批判というよりは誹謗、中傷だ」と怒りをあらわにする幹部もいる。経営陣のなかには「中日への広告掲載を中止すべきだ」という強硬な意見も出ている。かつてのトヨタにはこうした批判も受けとめる度量の大きさがあったが、今は経営陣も「小 ………
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