政界筋で密かな話題読売新聞の「脱・政治部」路線

2008年7月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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読売新聞社の6月10日付の幹部人事が、政界筋で密かな話題を呼んでいる。東京本社編集局のトップとナンバー2の人事で、常務取締役編集局長の白石興二郎氏が常務取締役調査研究本部長に、編集局総務の大久保好男氏が執行役員メディア戦略局長に転じ、執行役員編集局長の後任には執行役員制作局長の伝川幹氏、編集局総務には編集局次長の小田尚氏が、それぞれ昇格した。この人事が物議を醸したのは、編集局から外された白石、大久保両氏が政治部出身の二枚看板であったのに対し、編集局長の座に就いた伝川氏が経済部出身であることだ。それでも、ナンバー2となった小田氏は政治部長経験者である。言うまでもなく、昨年秋の「大連立」の仕掛け人は、読売グループ本社会長・主筆の渡邉恒雄氏であり、同紙が推進の論陣を張ったのは記憶に新しい。編集局で陣頭指揮を執ったのが白石氏だった。常務取締役の白石 ………

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