2008年7月号 連載 [CHALLENGER]
原油価格の高騰が続いている。石油や天然ガスの開発を手がける石油資源開発にとっては、追い風が吹いているともいえる。だが、石油・ガスの開発は、いわゆる千三つの世界だ。欧米のメジャーに加え、中国、ロシアといった新興国とも鎬を削るハイリスク・ハイリターンの厳しい世界である。6月25日付で通産省(現・経産省)OBの指定席である石油資源開発社長の椅子に座るのが、日本貿易振興機構(ジェトロ)理事長から昨年、社長含みで副社長に転じた渡辺修氏。この1年間、先輩の次官OB、棚橋祐治社長のもとで準備をした。最近の石油・ガス市場の激しい動揺をよそに、天下り人事が踏襲された。石油資源開発は東証に上場しているが、発行済み株式の34%を経産省が握る国策会社。経産省が06年に策定した「新・国家エネルギー戦略」では、和製メジャーによる原油の自主開発比率を現在の約15%から2030年までに ………
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