西本願寺・大谷門主の跡継ぎが築地本願寺へ

2008年7月号 連載 [RELIGIOUS WORLD]

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日本を代表する伝統仏教教団、浄土真宗本願寺派(西本願寺)を率いるのは、大谷光真門主(法名・即如)である。鎌倉時代に親鸞聖人が開いた浄土真宗。そのトップは世襲で引き継がれ、西本願寺の光真門主は親鸞から数えて24代目に当たる。西本願寺の大谷家は、近代日本における天皇家と同様、立憲君主的存在として君臨してきた。戦前、西本願寺のトップは伯爵で、皇室とも縁戚関係を結んだ「宗教貴族」。現在の光真門主は東大卒のインテリで、終戦直前の生まれということもあってか、反戦平和の思いが強く、開明で民主的な門主として知られる。その光真門主の長男で、新門と呼ばれる30歳の大谷光淳氏が今春、東京・築地本願寺の副住職に就任した。西本願寺の門主後継者が、京都を離れて「勤務」するのはこれまでに例がないという。しかも副住職は新設のポストだ。「本願寺新報」の4月10日号は、築地本願 ………

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