「小沢公約」の欺瞞をバッサリ。小泉、中川の側面支援を受けた前原が「小沢殺し」に乗り出すか。
2008年7月号 POLITICS [始まった「小沢降ろし」]
最後までガタついたまま「ねじれ国会」はいったん幕を降ろした。さしたる成果も決定的な破局もなかったのは、緊迫するかに見えて実は与野党とも決定的な衝突をダラダラと回避しつづけたからだ。政局になりそうでならない中途半端な展開は、締まりのないことおびただしい。極めつきの茶番が、憲政史上初の首相問責決議である。決議は「参院与党」の民主党にとって、政権を倒すか総選挙に追い込む最強の切り札、解散権を持たない野党における事実上の「伝家の宝刀」ということになっていた。ただし、可決しても法的拘束力はないため、相当な政治的技芸を要する。いったん抜いたら最後、総辞職か解散かを選ばざるを得ない袋小路へ政治状況を作り上げ、無視することを許さない世論を十分に盛り上げたところで、タイミングよくぶつけなければ不発に終わる――使用法の難しい爆弾なのだ。だから民主党は昨年秋以 ………
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