2008年7月号 DEEP [ディープ・インサイド]
但木敬一検事総長や八木宏幸東京地検特捜部長の交代時期が迫る中、特捜部は何がしか大きな事件を捜査している模様。その内容は見えてこないが、日米の軍需産業と政界を結ぶパイプ役とされる秋山直紀氏にまつわるものではないようだ。本誌が世に出る頃には着手しているかもしれず、そうなれば八木特捜部長はしばらく職に留まる公算が高い。検察トップの但木氏(司法修習21期)は7月1日で65歳となり、定年退官する。法務省勤務が長く、盗聴法や司法制度改革関連法などの成立に尽力した。総長就任後は、守屋武昌・前防衛事務次官の接待汚職事件などを指揮した。「求心力のある総長だった。但木氏と前任の松尾邦弘氏、その前の原田明夫氏の3人は、法務・検察の『改革派』と呼ばれ、規制緩和の事後チェック機関としての検察の強化をめざした。一方、国会や与党への配慮から、たびたび捜査の期限を切るなどし ………
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